FDAは2026年7月22日、食用色素(着色料)2品目について、認可を見直す規制措置を発表しました。このうちOrange B(フランクフルトソーセージのケーシング・表皮着色用途)については、2026年7月23日付の連邦官報告示により認可取消しの最終規則(Final Rule)が確定し、2026年9月8日付で認可が失効しました。もう1品目のCitrus Red No.2(オレンジの果皮着色用途)については認可取消しの提案規則(Proposed Rule)が公表され、意見募集期限は2026年8月24日でした(本稿執筆時点で最終規則は未確定です)。
今回の発表内容
Orange Bは1966年に、Citrus Red No.2は1959年に、それぞれ特定用途向けにFDAから認可された石油由来の合成着色料です。FDAは、両着色料について、着色料の使用に必要な認証(batch certification)の申請が長年行われておらず、事実上業界が使用を放棄していると判断し、規則上の認可を取り消す措置を取りました。
制度の説明
食品用着色料の認可(Color Additive Listing)は、特定の食品・用途ごとにFDAが個別に定めるものです。今回の措置は、既に使用実態のない認可を規則集(21 CFR)から削除する性質のもので、新たな安全性上の懸念を理由とするものではありません。Orange Bについては最終規則としてすでに発効済み(21 CFR 74.250の取消し)、Citrus Red No.2については意見募集を経た上で最終化されるかどうかが今後の焦点です。
主な変更点
Orange Bの使用認可は2026年9月8日をもって取り消されました。Citrus Red No.2については現時点で認可自体は存続していますが、取消しに向けた手続きが進行中です。
日本企業への影響
FDAも認めている通り、両着色料は米国内で事実上使用されなくなっており、直ちに日本からの食品輸出に支障が生じるものではありません。もっとも、これらの着色料を使用した製品(該当用途での使用は稀と考えられます)を米国向けに輸出している事業者は、認可状況の変更を確認しておく必要があります。また、今回の措置はFDAが継続的に進めている石油由来合成着色料の認可見直しの一環であり、他の着色料についても今後同様の動きが生じる可能性があります。
今後確認すべきポイント
自社製品にOrange BまたはCitrus Red No.2が使用されていないか確認するとともに、FDAによる合成着色料の認可見直しの動向を今後も注視することが望まれます。


