FDA、標準規格食品での塩代替物質の使用を認める最終規則を公表|ナトリウム低減へ80規格を改正

◷ 2026.10.10 FDA
◉
一言でいうと AI要約
  • FDAは2026年10月9日、食塩を原材料とする標準規格(Standards of Identity)食品において塩代替物質の使用を認める最終規則を公表した(連邦官報には10月13日付で正式掲載予定)
  • Final Ruleであり80規格(関連含め139規格)が対象だが、使用は任意で義務ではなく、既存の表示義務(成分表示・アレルゲン表示等)にも変更はない
  • 米国向けに標準規格食品(チーズ・パン等)を製造・輸出する日本企業にとっては、レシピ変更の自由度が広がる任意的な措置であり、新たな輸入要件が生じるものではない

米国食品医薬品局(FDA)は2026年10月9日、食塩(sodium chloride)を必須または任意の原材料として定めている「標準規格(Standards of Identity)」食品について、食塩の代わりに塩代替物質(salt substitute)を使用することを認める最終規則(Final Rule)を公表しました。連邦官報(Federal Register)には2026年10月13日付で正式掲載される予定です。

今回の発表内容

FDAは今回の最終規則により、21 CFR第130・131・133・136・137・139・145・150・155・156・158・161・163・166・168・169部に定められた80の標準規格を直接改正し、これらを引用する59規格を含め、合計139の標準規格で塩代替物質の使用を認めます。対象にはチーズ、パン、ジャム類など多くの加工食品が含まれますが、冷凍パン粉衣エビ(§161.175・§161.176)やオイスター(§161.130)など一部品目は対象外です。今回のルールは21 CFR第130部に新たにSubpart Cを新設し、「塩代替物質」の定義(§130.30(c)(1))を追加するもので、具体的にどの代替物質を使うべきかまでは指定していません。

制度の性質

本措置は、トランプ政権が掲げる「Make America Healthy Again」構想やFDAの任意的ナトリウム低減目標(Voluntary Sodium Reduction Goals)の一環として位置づけられていますが、法的性質はあくまで任意の選択肢を追加するものです。FDAは今回の規則について、塩代替物質の使用を義務付けるものではなく、罰則を伴う新たな規制要件も設けないと明記しています。また、原材料表示(成分の一般名表示)、アレルゲン表示、該当する場合の栄養成分表示(カリウム表示等)といった既存の表示義務にも変更はありません。発効日は連邦官報への正式掲載から60日後となる見込みで、2026年10月13日に予定どおり掲載されれば2026年12月中旬頃になるとみられますが、正式掲載日が確定するまで厳密な発効日は未確定です。なお、乳製品関連規定(第131・133部)については、掲載後30日以内に正当な異議申立てがあった場合、当該部分の効力が一時停止される可能性があります。

日本企業への影響

今回の最終規則によって、日本から米国への食品輸入要件が新たに追加されたわけではありません。対象となる標準規格に基づく製品(チーズ、パン、ジャム等)を米国向けに製造・輸出している日本企業にとっては、レシピ変更を行う義務が生じるのではなく、希望すればナトリウムを削減した製品設計を選べる任意の選択肢が広がる、という性質の変更です。

ただし、実際に塩代替物質を使用する場合は、使用する物質がFDAの基準で安全かつ適切(safe and suitable)と認められるものである必要があり、また表示上は従来どおり成分を一般名で正しく宣言する必要がある点に留意が必要です。

今後確認すべきポイント

自社が米国向けに輸出する製品が、今回改正された139の標準規格のいずれかに該当するかを確認すること。該当する場合、塩代替物質を使用した製品設計を検討する際は、使用物質の安全性評価(GRAS該当性等)および成分表示の正確性を確認すること。連邦官報への正式掲載(2026年10月13日予定)後、正式な発効日・官報テキストを改めて確認することが望まれます。

関連する解説記事

▤ 出典

U.S. Food and Drug Administration (FDA)

Use of Salt Substitutes To Reduce the Sodium Content in Standardized Foods (2026年10月9日公表)

FDA一次情報を確認する ↗

米国輸出に関する無料相談受付中!

FDA登録・FSVP・米国向け食品表示から、輸入・販売まで。
「自社の商品は輸出できる?」「何から準備すればいい?」といった段階から、VIAWORKSの専門スタッフがご相談を承ります。

▤ News Information
発表機関
U.S. Food and Drug Administration (FDA)
発表日
2026年10月9日
(米国時間)
重要度
!  MEDIUM
関連分野
食品ラベル 米国輸出
一次情報を確認する ↗

Use of Salt Substitutes To Reduce the Sodium Content in Standardized Foods
(外部サイトに移動します)

REGULATORY ALERT

米国食品規制の最新情報を日本語で解説

FDA・USDA・CBPなどの重要なアップデートをお届けします。

アラートを受け取る →

アメリカへの食品輸出で
お困りですか?

規制対応・ラベル・輸入手続きまで、 VIAWORKSが米国進出をサポートします。

✉ 無料で相談する →
↗ この記事をシェア
URLをコピーしました

新着記事

FOR SMALL START

小規模からの
米国進出を応援しています。

VIAWORKSでは、1SKUから米国販売を始めたい事業者様からのご相談も歓迎しています。

小ロット・テスト販売からでも
お気軽にご相談ください。

ご相談はこちら →

米国への食品輸出で
お困りの方へ

FDA・FSVP・食品ラベルなど、
米国食品輸出の実務を
サポートしています。

無料相談はこちら →