FDAは2026年5月27日、食品包装等の食品接触材料に可塑剤として使用されるフタル酸エステル類(フタレート)について、市販後の安全性評価を進めていることを公表しました。
今回の発表内容
FDAは、DINP、DIDP、DEHP、DCHP、BPBG、DEP、EPEG、DIOPの8種類のオルトフタル酸エステルを評価対象とし、このうちDEHP・DCHP・DIOP・DINPの4種類について、複合的な累積リスク評価(Cumulative Risk Assessment)のためのグループ化分析を公表しました。意見募集は2026年6月26日に締め切られています。
制度の説明
今回の発表は、特定物質の使用を制限・禁止するものではなく、複数のフタル酸エステルの複合的な健康影響を評価するための科学的な分析・グループ化の段階です。対象となった8物質は、いずれも現時点で食品接触材料としての使用が認められています。
日本企業への影響
食品用フィルム・容器等にこれらのフタル酸エステルを使用するパッケージング資材を用いて米国向け製品を輸出している場合、直ちに規制上の影響はありませんが、FDAが継続的に食品接触材料中の可塑剤の安全性を精査している動きの一環として留意しておくとよいでしょう。
今後確認すべきポイント
自社製品・包装材で使用している樹脂・フィルム等にフタル酸エステル類が含まれていないか、サプライヤーに確認しておくことが望まれます。


