FDAは2026年5月12日、すでに使用が認められている食品化学物質について、体系的に安全性を再評価する市販後評価プログラムを確立したと発表しました。最初の再評価対象として、防腐・酸化防止剤のBHT(ブチルヒドロキシトルエン)と、製パン用品質改良剤のADA(アゾジカルボンアミド)の2物質が選定されています。
今回の発表内容
今回確立されたのは、(1)食品化学物質を継続的にモニタリング・評価するための「Enhanced Systematic Process」と、(2)どの物質を優先的に本格レビューするかを判断する「Post-Market Assessment Prioritization Tool」の2文書です。BHT・ADAについては、それぞれ情報提供要請(RFI)が出されており、BHTについては意見募集期限が延長され2026年8月31日となりました(ADAについては延長なし)。
制度の説明
今回のプログラムは、食品添加物として既に認可されている物質を対象に、新しい科学的知見を踏まえて継続的に安全性を再点検する枠組みです。現時点でBHT・ADAの使用が禁止されたわけではなく、あくまで再評価プロセスが開始された段階です。
日本企業への影響
BHTは酸化防止剤として、ADAは小麦粉の品質改良剤として、日本の食品・製菓・製パン関連企業の製品にも使用されている場合があります。米国向け輸出品にこれらの物質が含まれる場合、直ちに使用が制限されるわけではありませんが、FDAの再評価の進捗によっては将来的に使用条件が見直される可能性があります。
今後確認すべきポイント
自社製品にBHT・ADAが使用されていないか確認し、含まれる場合はFDAの再評価の進捗状況(RFIへの提出データ、今後のプロセス)を注視することが望まれます。


